憧れの2階リビング、老後も快適な暮らしを実現する家づくりのヒント

横浜のあたたかくて家族が元気になる家

開放感にあふれた2階リビングは、おしゃれで人気の高い住宅プランのひとつです。
しかし、老後のことを考えると、階段の上り下りが心配という方も多いのではないでしょうか。
このブログ記事では、2階リビングで老後も安心・快適に暮らせる間取りのヒントや家づくりの考え方をご紹介します。

 

2階リビングという選択と考え方

従来の住宅では、居間やリビングルームは1階に配置されることがほとんどでした。
ところが近年では、住宅事情の変化にともなって、2階にリビングを設ける住宅が注目を集めるようになっています。

例えば、敷地面積80坪の土地に、延床面積が1階2階の合わせて40坪の家を建てるとしたら、敷地の4分の1しか建物には使っていません(建築面積20坪)。
このくらい敷地に余裕があれば、庭もしっかり確保できますし、道路や隣接する建物との距離を取って、プライバシーを守りながら景観を楽しめる理想的な住宅プランを立てる事ができます。
このような場合には、あえて2階リビングを選択する必要はないでしょう。

しかし現実には、それだけの敷地面積を確保することは難しく、宅地同士が隣接している場合がほとんどです。
できる限り土地を有効に活用しながら、快適な暮らしを手に入れるための選択肢として、2階リビングはとても有効です。

 

2階リビングのメリット・魅力

では具体的に「2階リビング」にはどんなメリットや魅力があるのか?見ていきましょう。

日当たり、眺望が良く明るい空間

まず2階リビングと聞いて、多くの皆さんがイメージするメリットは「日当たり」だと思います。
住宅密集地や狭小地(狭い土地)に住宅を建築する場合、どうしても隣の家との距離が近くなってしまうため、十分な日当たりを確保することが難しくなってしまいます。
そんな場合でも、建物の中でも高い場所に位置する2階をリビングにすれば、採光性が高い=日当たり良く、見晴らしも良くなりますし、風通しも良くなります。
もちろん、住宅の向きや窓の位置など、設計プランによっても違いはありますが、ほとんどの場合は明るいリビングダイニング空間を実現することが可能になります。

 

外からの視線を気にしない開放感のあるプライベート空間

高さがあり、外から室内が見えづらくなる2階リビングでは、住む人のプライバシーが守りやすくなります。
そもそもリビングルームは、家族が集まる場所であり、最も多くの時間を過ごす場所でもあります。

例えば、リビングルームが道路や公園、隣の家の敷地に面している場合、窓から家の内部や人の動きが割合とはっきり見えてしまいます。
ゆったりとリラックスして過ごしたい場所なのに、常に外からの視線を気にして落ち着かず、昼間でもカーテンやブラインドを閉め、自然光や風を遮って暮らすことになりがちです。

その点、リビングルームを2階に設ければ、通行人の目線よりずっと高い位置に窓があるため、あえて見上げなければ視界に入りませんし、道路から距離もあるため室内の様子は分かりません。
昼間でも夜でも、他人の視線を気にせず外の景色を楽しみながら、解放的に過ごすことができるのです。
また、2階バルコニーを広く設ければ、BBQなどプライベートな屋外でのアクティビティも自由に楽しめます。

 

狭い土地でもゆとりのあるLDK空間

 

住宅の間取りの中で、リビングルームは多くの面積を占めるため、1階に大空間を設ける場合には、建物の構造を安定させるために、壁や柱を設ける必要があります。
一方、2階をリビングにして、1階に寝室などの居室を置く間取りにした場合には、必然的に壁や柱で区切られることになるため、建物は安定します。
さらに、2階は上階の構造を気にせず、吹き抜けや大窓や高窓などダイナミックな空間づくりが可能になり、ゆとりのあるLDK空間を造る事ができます。

 

2階リビングのデメリットと解決策

魅力的な2階リビングですが、いくつかのデメリットが考えられます。
ここでは、その問題点と解決策をご紹介します。

 

夏場に暑さがこもりやすい

一般的な住宅では、1階より2階の方が暑くなります。
これは、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいからで、さらに屋根に近い2階保居室は直射日光の影響を受けやすくなります。
特に夏場は暑さがこもりやすく、キッチン周りで食材が痛みやすかったり、ペットの健康に影響したりする場合もあります。

【解決策】断熱性能を高めて効果的に空調をコントロールする

 

2階リビングで夏に暑さがこもる現象を防ぐためには、住宅に対する高い断熱性能が必要です。
高性能な断熱材やサッシを用いた高気密高断熱住宅であれば、外気温の影響を受けにくくし、さらに空調で整えた室温を保ちやすくします。
さらにシーリングファンを設置するなど、空気をかく拌することで、熱気の滞留を防ぎます。
また、窓からの直射日光を避けるためには、テラスにシェードを設けるなども効果的です。

ただし、一般的な住宅とは異なり、断熱性能が格段に向上したHEAT20 G3認定の「Com.ie(コムイエ)」なら、一年中どこにいっても快適な温度を保ちます。
1階も2階も温度差の無い「Com.ie」では、夏の暑さにストレスを感じる事なく過ごす事ができるため、安心して2階リビングを採用できるのです。

参考:HEAT20 G3認定「Com.ie(コムイエ)」の詳しい工法・スペックはこちらをご覧ください

仕様と工法

家族とのコミュニケーションが不足する

「1階に居室、2階にリビングという間取りにした場合、玄関からリビングを通らずに部屋に行けるので、家族とのコミュニケーションが不足するのでは?」という質問を、お客様から受ける事があります。

確かに、生活の中心であるリビングやキッチンを通過しないことで、顔を合わせるタイミングは減るのかもしれませんし、出入りが分かりにくいという事があります。

【解決策】間取りや動線を工夫する


ですが、家族とのコミュニケーションについては、間取りや動線を工夫することでこうした問題は解決することができます。

例えば、親の寝室や浴室などは1階に、子供部屋はリビングのある2階に配置することで、子供の様子を感じながら家事を行う事ができます。
また、洗面所や浴室への動線を、リビングの延長線上に配置する間取りにする、玄関を吹き抜けにして人の出入りを分かりやすくするなども良いでしょう。

ただし、家族間のコミュニケーションが上手くいかないという本質的な問題は、間取りだけに起因するものではない事も、知っておくべきポイントのひとつです。

 

LDKに行くまでの階段移動が負担

2階リビングで気になるのが、階段の昇り降りによる運動量の増加です。
特に食料品など買い物の移動やゴミ出しなど、キッチン周りと切り離すことのできない「モノを運ぶ」といった日常の動作は、1階リビングの間取りと比べて身体への負担が大きくなります。
「若いうちは良くても、年齢を重ねて足腰が弱ってきたら?」
「両親と同居で、移動が心配」
などの声も少なくありませんし、実際に十分に考慮しなければなりません。

【解決策】階段の位置や形状で昇降の負担を軽減する

2階リビングであっても、玄関から階段の位置を近くしたり、階段に踊り場を設けるなどの設計を取り入れることで、昇り降りの負担は軽減できます。
逆に「階段の昇り降り」という動作が、必然的に生活に加わる事で筋力アップなど健康増進につながるという考え方もあります。

また、予算に余裕があれば、ホームエレベーターの導入するのも良いでしょう。
人の移動だけでなく、家具の運搬や荷物の持ち運びやペットの移動にも便利ですし、多少足腰に自信がなくなった場合にも役立ちます。

弊社「Com.ie」のモデルハウスでは、実際にホームエレベーターを見学したり体験したり、使い勝手や導入費用、メンテナンスなどのランニングコストについても、具体的にお話しする事ができます。

 

老後を考えたら2階リビングは本当にNG?

ここまで、2階リビングのメリットやデメリットについてお話ししてきました。
階段の昇り降りや荷物の上げ下げなど、老後に足腰が衰えた時の暮らしを考えると、リビングは1階にしておいた方がいいのではないか?と感じた方もいらっしゃるかも知れません。

確かに、注文住宅を建てる時に、長く暮らすことを考えることは大切なことです。
そこで、まずは老後の暮らしの現実について、冷静に考えてみましょう。

老後の暮らしと切っても切り離せない問題が「介護」ですが、家づくりと介護を考えたときに次のような疑問が生まれてきます。

  1. 介護が必要になった時に、自宅で暮らし続けるのかはわからないのでは?
  2. ケースによって異なる介護に必要な環境や設備を、今の時点では特定できないのでは?
  3. 現時点で必要のない介護設備は、日常生活の妨げになるのでは?

現代の新築住宅は、基本的にバリアフリー構造になっています。
その上で「老後」だけにフォーカスした間取りや設備にすれば、建築費が増加するだけでなく、動線やデザイン性、強いては快適性にも影響を及ぼします。
つまり、まだわからない「老後」を優先すると、これからの暮らしで我慢を強いられることにもなりかねないとも考えられるのです。

創建社が建てる注文住宅「Com.ie」のコンセプトは「優雅な暮らし」です。
日常をいかに快適に、優雅に過ごすかで、人生の豊かさは大きく変わってきます。
家を建てるとき、誰でも将来のことは考えますし、家族の成長や環境は間違いなく変化します。
その上で、今を快適に優雅に暮らすことと、将来の目に見えない不安のために快適性を手放し諦めて暮らすこと、どちらを優先するべきかを、お客様ととことん話し合いながら家づくりを進めています。
ご両親と同居でも、間取りや動線を工夫した快適な2階リビングを採用して「優雅な暮らし」を実践している施主様もいらっしゃいますので、まずはご相談ください。

 

まとめ

    • 2階リビングは、日当たりや風通しが良く、1階と比較して開放的な空間づくりができる。
    • 2階リビングは、人に視線に干渉されずプライバシーを守りやすい。
    • 2階リビングで気になる「夏の暑さ」は、断熱や空調で改善できる
    • 2階リビングによるコミュニケーション不足や階段の昇り降りによる負担は、間取りや考え方によって軽減できる
    • 老後を考えた暮らしとは、今の快適性を諦めることではない。。

 

創建社は住宅のプロとして敷地の条件や周辺状況に合わせて、ゆとりのある暮らしをかなえる間取りをご提案します。また、不動産のプロとして、希望の家が建つ土地探しからお手伝いしますので、ご希望のエリア・条件をご相談ください。

フォームからお問い合わせは24時間365日いつでも受付しております。
また、お電話 045-593-1883(9:00-19:00 日曜・祝日除く)でのご相談も受け付けております。


創建社 代表取締役/一級建築士
小泉 充司

自宅の建て替えをきっかけに、自社オリジナルブランドの高気密高断熱住宅 Com.ie(コムイエ)を開発。自分自身がG3クラスの家に暮らすことで、その住み心地に絶対的な自信を持っています。住んでいるからこそわかる、高気密高断熱住宅の良い面も悪い面も正直にお伝えします。

 

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