エアコン1台で本当に冷暖房できるの?高気密高断熱住宅の疑問を解決


「高気密高断熱の家だから冷暖房はエアコン1台だけでOK」そんなCMを見たり聞いたりしたことはありませんか?
ですが実際には、高気密高断熱住宅のレベルによっても違いますし、どんなタイプのエアコンでも良いわけではありません。
そんな「高気密高断熱住宅」と「エアコン」の関係、エアコンで家中を同じ温度に保つことのメリットについて解説します。

高気密高断熱ならエアコン1台で大丈夫って本当?

結論から言うと、ハイグレードの高気密高断熱住宅であれば、エアコン1台でも家全体の冷房や暖房が可能です。
しかし、一般的な高気密高断熱の家で十分な冷暖房効果を得るためには、複数台のエアコンが必要になってきます。
当社のCom.ie(コムイエ)は、断熱住宅の最新基準である「HEAT20」において「G3」という最高グレードの高断熱性を誇る住宅ブランドですから、もちろん冷暖房は1台のエアコンで賄うことが可能です。
では、どうやって家全体の室温をコントロールしているのでしょうか?

高気密高断熱住宅の全館空調

「エアコン」というと、一般家庭で使われているものをイメージされるかもしれませんが、高気密高断熱住宅の全館空調はこれとは異なります。
1箇所にエアコン本体を設置し、ダクトを通して各部屋にまんべんなく冷房や暖房の風を送り込むビルトインシステムです。
高級ホテルや大規模公共施設で、個々の部屋にエアコンが無いのに、館内のどこにいても、常に快適な温度が保たれている仕組みと同じです。

高気密高断熱住宅の全館空調にはどんなエアコンが最適?

「エアコン1台で冷暖房」をうたっている高気密高断熱住宅の中で、家庭用エアコンを採用しているケースもありますが、室内での温度差やメンテナンス性など、効果や効率には限界があります。

人は3℃くらいの温度差で「寒さ、暑さ」を感じると言われています。
年間を通して、ホテルと同じ快適さを目指すCom.ieでは、ビルトイン方式(天井埋め込み型)の業務用エアコンを1台設置し、家中の温度差が1℃程度になるような空調設計で、効率良く室内の温度をコントロールしています。

Com.ieで採用している業務用エアコンは、3馬力相当、非高断熱の空間で44~50平米くらいの空間を冷房できるスペックです。Com.ieのようにハイクラスの高気密高断熱住宅であれば、業務用エアコンなら実際の床面積に対して約3分の1の能力で、家中どこにいても快適な「全館空調」が可能になります。

天井埋め込み型のエアコンというと、導入費や維持費が気になるかもしれませんが、家庭用エアコンをフル稼働させるより実は故障も少なく、十分なパワーを持ったビルトインエアコンを安定的に使う方が、快適性はもちろん、総合的にコストパフォーマンスが優れていると言えるでしょう。

さらに、一般的に4LDKの家なら、約5台の家庭用エアコンと台数分の室外機が必要になってきます。ベランダに面する部屋が3部屋ある場合は、それぞれのベランダに室外機が置かれて狭くなるなどの置き場の問題が出てきます。ですが業務用エアコンなら1台ですむので、室外機を置く場所で悩む必要もありません。

エアコンつけっぱなしって本当?上手な冷暖房の使い方

エアコンはつけっぱなしと言うと、電気の無駄遣いのような印象を受けるかもしれませんが、ここで言う「つけっぱなし」は、エアコンが常時フル稼働しているということではありません。
エアコンが室温を感知して、自動的に作動する「オート運転」を指しています。
Com.ieでは、一度室内が適温になれば高気密高断熱がこれを維持してくれるので、あとは送風程度で快適な室温が保てるのです。

高気密高断熱住宅の基準とは?建てる前に知っておきたいメリット・デメリット」でも解説したように、「エアコンの連続運転=電気代UP」というわけではありません。
暑さ寒さを感じるたびにエアコンを点けたり消したりすることで冷暖房効率は低下し、エアコンそのものにも余計な負荷がかかり電気を消費します。
適度な温度を維持するオート運転のほうが、電気代への影響は少ないのです。

高気密高断熱住宅のエアコン稼働期間は?適正温度は?

オート運転でエアコンつけっぱなしと言いましたが、1年365日一度もOFFにしないというわけではありません。
高気密高断熱住宅のCom.ieの場合、エアコンが稼働している期間の目安は下記の通りです。
冷房:5月〜10月
暖房:12月〜4月初旬

Com.ieでのエアコンの役割は、1年を通して、家中の温度差を1℃程度に保つこと。
家中を同じ温度(真冬なら22~23℃、真夏なら27~28℃)に維持することで、快適に健康に生活することができるのです。

気になる湿度のコントロール

室内で快適に過ごせる湿度は40%~60%と言われていて、湿度が低すぎるとウィルスが増殖しやすく、湿度が高すぎればカビなどが発生しやすくなったりします。
最初にCom.ieのエアコンは、ホテルの部屋と同じ冷暖房システムと言いましたが、冬のホテルは暖かくて快適な反面、とても乾燥しています。
また、湿気の多い日本では、夏の湿度が70%以上になるため、エアコンの除湿能力だけでは不十分です。
全館空調を採用して快適性を高めている高気密高断熱住宅のCom.ieでも、加湿器や除湿機を上手に使って、季節によって適正湿度に調整することをお勧めしています。

家中が同じ温度だと何がいいの?


家中が快適な温度で保たれているということは、気温の差による身体への負担が少ないということです。
温度差による負担が軽減されることで、疾病の発生率も下がると言われています。
また真冬のヒートショック、真夏の熱中症など、室内にいて冷暖房器具を使用していても起こってしまう健康被害から家族を守ります。

さらに、身体が心地よく快適なら、深い睡眠が得られますし、リラックスできて疲れが取れる、仕事や勉強の効率が上がるなど、生活の質が格段に向上します。

家中が同じ温度のとき床下の温度は?

「家中同じ温度」ということは、床下の温度も室内と一緒です。
つまり、床下収納も同じ温度です。
大抵は、保存食や備蓄品などを入れておく為に使います。
Com.ieのオーナーでもある、弊社の代表自宅では、キッチンパントリーにぬか床を置いています。
常に人が快適な温度に保たれているので、真冬で外が寒い時でも1~1.5日で美味しいぬか漬けが出来上がります。
一般的にはカビが生えやすく管理の難しい真夏も、冷蔵庫に入れずにパントリー内で保存できます。気をつけることは、真冬より少し早くぬか漬けが出来上がることくらいです。
年間通して「美味しいぬか漬け」を頂けるのも、Com.ieならではの隠れた楽しみです。

まとめ

  • 高い基準の高気密高断熱住宅であれば、エアコン1台で家全体の冷房や暖房が可能。
  • Com.ieでは、1台のエアコンからダクトを通して各部屋冷房や暖房の風を送り込んでいる。
  • 家中が快適な温度で保たれることで気温の差による身体への負担が軽減される。
  • Com.ieではビルトイン方式の業務用エアコン1台で効率よく冷暖房を行なっている。
  • エアコンは、適度な温度を維持するオート運転のほうが電気代への影響は少ない。
  • エアコンの稼働期間は、冷房で5月〜10月、暖房は12月〜4月初旬が目安。
  • 全館空調では、加湿器や除湿機を上手に使って、季節によって適正湿度に調整するのが良い。
  • ビルトインエアコンは、室外機も1台なので置き場も最低限ですむ。

高気密高断熱住宅における、エアコン1台全館空調の仕組みやメリットがおわかりいただけたでしょうか?
エアコンというと、「寒いから暖をとる」「暑いので涼しくする」といった暑さ寒さ対策をイメージしがちですが、本当の役割は「空間を快適な温度にする」ことにあります。
特に、Com.ieの高気密高断熱の家では、1年を通して家中の温度を差1℃程度に保ち、快適に過ごすために、欠かせない機能のひとつです。
エアコンを生活の一部と捉えて、上手に活用しながら、Com.ieで健康で豊かな暮らしを送りませんか?

実際にHeat20最高レベルG3グレードの家Com.ieの快適性を確かめてみたい方は、お気軽にお問い合わせフォームから。お電話(045-593-1883)でのご相談も受け付けております。

 

▶もっと高気密高断熱の家について知りたい方は、「高気密高断熱住宅の基準とは?建てる前に知っておきたいメリット・デメリット」をご覧ください。

高気密高断熱住宅の基準とは?建てる前に知っておきたいメリット・デメリット

▶また、 Heat20 G3 グレードの家に暮らす方の生の声を聞きたい方は、高気密高断熱Com.ieに1年間暮らしてをご覧ください。